2/23に(社)静岡県建築士会主催の木造塾に参加しました。今回の前半は同じ静岡支部で静岡デザイン専門学校で講師をしている小沼さんの耐震補強工事の実例報告で、後半が全国的に構造で有名な山辺さん(山辺豊彦 Toyohiko Yamabe 山辺構造設計事務所 代表)
の最近の構造関連の法改正の話と木造架溝についての講義でした。 しずおか木造塾では毎年木造を中心とした講義を山辺さんにお願いしていますが、全国各地で構造の仕事や同じ様な講義などをお受けしているため大変忙しく今年は今回1回だけの講義でした。 前半は最近の構造偽装による法改正についての話。山辺さんは国の法改正に構造専門家として適正な改正になるか意見を述べる立場にあり、役人の一辺倒な法律づくりをより適正な方向に導くことをされています。最近言われている昨年6月の法改正以降の確認申請の停滞は役人が机上の頭だけで造った一辺倒な内容であったため、現場の人間だけでなく一般の消費者の不利益ももたらしています。昨年に続き建築基準法や建築士法は今年、来年も改正が予定されていますが、今回の様なことにならないように私達建築士も意見をだして変えていこうという話がありました。最近の法改正などではパブリックコメントという意見を述べる機会があるのですが、なかなか発言をする建築士などがいないため山内さんがこんな風に現場は言っているといってもそのコメントが無いために役人は耳を傾けないことがあるようです。建築士のみなさん、意見を出していきましょう。一端造られた法律を変えることは難しいものです。 後半は木造の架溝についての話でした。構造でバランスはものすごく大切なことです。しかもそれは構造計算ソフトにただ単に入力された答えではなく、力の流れを考え建物の形をとらえてブロック化した個々の部分のバランスも重要である。当事務所では許容応力度計算にて一般の木造建物についても構造的な安全の確認をしていますが、その考え方は山辺さんに学んだものです。ソフトでOKであってもどこか突出した数値は疑わなければならない、今後はさらに意匠設計者もこの部分を考えた設計が必要になってくると思います。
by marumi_factory
| 2008-02-23 14:36
| 建築士会
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