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カテゴリ:静岡の木で家をつくる( 4 )
森とま~仲間の建築士設計の建物を拝見。
 仲間の建築士設計の建物を拝見させて頂きました。
a0075876_9271328.jpg 国1バイパスを西へ、掛川市の日坂ICで降り日坂地区を走っていると「建築士」が関わった建物はすぐ見つかりました。仲間で、地域材活用を目指す「しずおか森と学ぶ家づくりの会」の建築士が「森とま」材を利用して建てられた住宅です。農地転用の関係で500㎡の敷地に37坪の2階建て住宅、当初は敷地があるので平屋で計画したとのことですが、予算の関係で2階建てになった様です。広い庭に面した縁側に続く開放感のある大きな窓とリビングダイニング。ひなたぼっこをするにはとても良い空間でした。
a0075876_937060.jpg 折角なので帰りに旧東海道筋「日坂宿」に残る川阪屋さんを見学。築160年の建物は地域の方々に寄って保存され一般公開もしています。元々は間口6間でしたが、今は4間が残されています。
a0075876_941179.jpg 1階の一番奥の室、他よりも一段床が高くなっていて高貴な方が泊まられた部屋を裏側から撮影させて頂きました。障子の桟も細く繊細な造りでした。
a0075876_9442542.jpg 2階の鴨居上に「松竹梅」の透かし彫りがあります。時間によってこの透かしから光りが入り、梁や壁に映るとのこのでしたが、時期と時間が合わず今回は観ることができませんでした。すかしは現在左から「梅竹松梅」のすかしがあります。昔は右から書いて松竹梅と読んだと思いますが、梅と竹が足りない??そうだ!!もともとこの建物は間口6間!「梅竹松梅竹松」が掘られていたのだろう~



 静岡県静岡市の建築設計事務所 「まるみ建築工房一級建築士事務所 HP」
by marumi_factory | 2011-03-06 09:24 | 静岡の木で家をつくる
森林認証の山見学会~建築士会青年活動
 12/10(日)静岡市内で「森林認証」を受けているグループの山の見学会を
行いました。「森林認証」とは人間・動物・植物に優しい森林をつくる活動を第三
者にて認定する制度です。植林や間伐・枝打ちなど手をかけた山は良い木材を
造るだけではなく、自然に対して優しい山となります。手をかけない山は荒れて
木が密集し下草が枯れ山の保水力が落ち山が崩れることも。結局それは川下
に住む私たち人間に関わってきます。また、元々の家づくりは裏山から切り出し
た木を何年も寝かせ乾かして使ってきました。最近多い「静岡県内産の木材」
も殆どが天竜水域の木材です。静岡市内の家づくりが静岡市内の「安倍川・藁
科水系」の本当の地元の木材で出来たら良いと思います。今回はそのために
まずは山を観にいってみよう~そこから今回の見学会が企画されました。静岡
市葵区慈悲尾の森林組合に集合し今回の認証グループの方が所有する梅ヶ島
の森林に向かいました。梅ヶ島地区に入り主要道路から突然民家の庭先沿いか
ら林道に入ります。最初はコンクリートで舗装された道路でしたが途中から未舗
a0075876_1003514.jpg装の通に変わりました。以前見学にいっ
た天竜の経験もあり今回乗り合いで出
した車はみな車高が高い車でしたので
スムーズに先を目指すことができました
。悪路を10分ほど走ると突然丸太が積
み重ねられた場所につきました。ここが
山から木をおろして集積する場所の様
です。その場所を抜けて数100m走っ
たところで道は行き止まりになっていました。ここから伐採現場まで歩きとなりま
す。沢を渡り、途中丸太の橋を渡り、幅10cmほどの道を登っていきます。それ
でも今回の見学のために危ないところにはロープを張って頂きました。伐採す
る人たちは毎日この道を往復しています。細い山道を30分ほど登ってやっと伐
採現場に到着しました。遙か先の山の下の方に先ほどの集積場が見えます。
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30分の山登りで汗だくとなりましたが、小休憩をしていると次第に体が冷え始め
ました。グループの方は最初から想定していた様で火をおこしてくれました。山の
中の焚き火も地面を掘り消火用の水を用意するなどのことも森林認証の項目に
含めれているとのことでした。焚き火を囲み森林認証の話をお聞きしました。まだ
始まったばかりの活動のため山から出された木材が静岡市内に認証木材として
流通していないようです。また、建築士からみた木材としての製品として、木材の
反りや縮みに関係する「含水率」や、木材を梁などに使った場合のたわみにくさ
を判断する「ヤング係数」などの測定はまだしていないとのことで、良い森林が出
来そこからだされた「良い木材」・・・といったことは今後の課題と思いました。その
部分は木材として利用する「川下」の建築関係の私たちもお手伝いすることが出
来る場名だと思いました。その後、昼食となりましたが食事をしながらも山側の事
そして家づくりのことを熱く語り合いました。
a0075876_10292752.jpg食事の後に切り出した丸太を集積場にお
ろす作業を見学しました。集積場から張
られたワイヤーを伝ってガントリー(釣り
下げクレーン)が登ってきます。下で作
業する人に無線で連絡するとガントリー
からワイヤーが降りてきます。それに木
材を結びつり上げていきます。つり上げ
工法には1本吊りと2本吊りがあるとの
ことでしたが、ここでは2本吊りを採用していました。1本吊りの方が手間は減り
ますが、丸太が山を擦っていきますので山を痛めるとのことから手間をかけて
でも2本吊りを採用しているとの事です。山から下りるガントリーと丸太を見届け
て、またあの細い山道を下りました。
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集積場まで下ると先ほどいた伐採現場が山腹に見えました。ガントリーが吊られ
ているワイヤーは片道で800mもあり、3本のワイヤーを人力で張っていったとの
ことです。このワイヤーを張るだけでも1週間掛かるそうです。海外では山の奥ま
で道が繋がり重機を使って伐採をしているところもあります。船で運ぶ運賃を入れ
ても安く入ってくることがここでも感じられます。林道を整備して重機を使った伐採
も考えているとのことでした。私たちが山を下りてくるまでガントリーを途中で待機
してもらい集積場に降りてきた場面も見学させていただきました。
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集積場に降りてきた丸太はユンボの先に付けられたアタッチメントで挟んで掴み
集積していきます。その後4mや6mなど必要な長さに切って積み上げて行きま
す。ここで中型のトラックに乗せて林道を下り、広い場所で大型トラックに積み
直して山からおろして行くとのことでした。梅ヶ島の見学を終え再び森林組合の
事務所にて「森林認証材」で造られた製品の説明を認証を受けた製材業者の方
から話をお聞きしました。第一弾として、厚さ3cmの杉のフローリングや1.5cm
の桧の板材を加工したとのことです。製品は天然乾燥にこだわって作られたと
のことでした。木の持つ肌感や艶の事を考えれば天然乾燥が理想だと思います
。しかしそこで質問した含水率については答えが返ってきませんでした。天然に
こだわっても反りや割れが起こってしまえば良い製品とは言えないのではない
か?今後はこういった計測なども使う側の建築関係者と協力しあって行っていこ
うということになりました。
 最後に、静岡市内の木材で家づくりについて・・・元々の家づくりのサイクルは
山の伐採のサイクルに合わせて行われていました。木を切るのに適した時期
「伐り旬」に伐採し、杉は3ヶ月「葉枯らし」を行い、一度木を挽き最低6ヶ月は
自然に乾燥させて狂いがあれば出させた上で最終の製材をする。この時間が
あれば今でも地元の静岡市内の木で家づくりはできるのです。今回の見学会
でそのルートが見えてきました。静岡市内の木で家づくりを希望される方は
長い目で家づくりを考えてください。そのサポートを私たちが行います。

    まるみ建築工房サイト
by marumi_factory | 2006-12-11 11:13 | 静岡の木で家をつくる
天竜「新月伐採杉」与作ツアー~後編
 与作ツアーの話の後半です。こちらからお読みの方は下の前編からお読みください。

 切り倒したばかりの株をさわってみるとしっとりとしていました。

a0075876_13333570.jpga0075876_13334816.jpg
含水計で水分量を測定すると100%前後でした。つまり木と同じ重さの水分を含んで
いるということです。伐採した日は11/18で「伐り旬」と呼ばれる時期です。伐り旬は
10月から1月の間で一年間で一番木が地面から水を吸い上げる量が少ない時期で
その時期の木は内部に水分が少ないため「切る(伐る)のに旬な時期」ということにな
ります。一番水分を含んでいる時には含水率は300%に達するそうです。水分量の
多い木材は「グリン材」や「ずぶ生材」などと呼ばれています。市場でも売られていま
す。またその含水率を落とすために乾燥機に入れて「機械乾燥」と呼ばれる方法で、
無理矢理木の中から水分を抜く方法もとられています。機械乾燥には「低温」「中温」
「高温」などの温度差があり高温になるほど短時間で乾燥が終わります。しかしそれ
だけ無理矢理水分を抜くために木材の中に巣ができて強度が劣ることもあります。

a0075876_1346763.jpg左の写真は切り倒す前の木の強さ「ヤング係
数」を計っている状況です。以前は木材にして
からでなくてはヤング係数は計測できません
でしたが、近年立木のまま計れる計測器が発
明されました。赤い矢印の部分に装置を取り付
けて上部の装置をハンマーでたたくとその波動
が下の装置に伝わりその伝わりかたを計測し
て立木の強さを計っています。今回の計測で数a0075876_13524190.jpg
値は「110」と出ました。ヤング率が110です。
通常の杉のヤング率は50~70程度です。桧
が90程度ですのでこの杉は桧よりも強い木材
となります。要望があれば先にヤング率を計っ
てから自分の家の木を切り出すことも対応して
くれるとのことでした。良い家を建てる為に一度
木材の産地に訪れてみることも良いことですね。

 伐採見学を終えて最初の広場に戻ると昼食の用意ができていました。
a0075876_143471.jpga0075876_144213.jpg
用意していただいたのは暖かい「猪汁」「サンマ」「椎茸」などで、山の上はすこし肌寒い
感じでしたが体の芯から温まることができました。空気の澄んだ屋外で食べる食事は最
高でした。猪汁や椎茸をお代わりしてお腹も満タン~・・・帰りの山道の揺れは大丈夫か
な?

a0075876_13553151.jpga0075876_13554795.jpg
  左:葉枯らしをしている状況       右:すでに切り出しをした山、その後植林を
    切り倒した杉に葉を付けたまま放   するそうですが、最初の5年程度は鹿
    置すると含水率は50~60%に落   などに苗を食べられてしまうそうで大変
    ちます。                   な手間をかけて木を育てるとのことでし
                            た。

 食事も終え次の見学会場に向かいます。またあの林道を走る~運転手はすっかり
美味しかった食事のことも忘れて車のお腹を擦らない様に必死にハンドルをきります。
それでも「ガリガリ」「パコ~ン」となにかが外れるような音が・・・来たときとは違う林道
を1時間ほど下り天竜川沿いの国道にでました。そこからさらに30分上流に上がり、
TSDRYグループの共同材木置き場の「フォレスト水窪」に到着しました。

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葉枯らしをして製材された木材が整然とならんでいます。その材木にもバーコードが付
いていました。伐採した時に付けたバーコードが製材されたあとも付けられていて材木
の履歴が解るようになっています。この置き場で最低半年置かれ「天然乾燥」をしてい
きます。含水率は25~30%にゆっくりと落とされていきます。さらに3年ほど寝かせる
と20%前後までは落とすことが可能とのことでした。県内産の補助制度がありますが、
その規定は20%以下ですのでかなりハードな設定とのことです。含水率が30%程度
の材木で造った家でも狂いなどの問題はないとのことでした。無理矢理乾かした木材
を使うか?それともゆっくり自然に乾かした木材を使うか?一生に一度の家づくり、設計
も含め有る程度時間の余裕は欲しいところですね。

a0075876_14285525.jpgさて新月伐採のお話です。写真の左の杭が「
新月伐採」で、右がそれ以外の伐り旬に伐っ
た杭とのこと。これを同じ場所に1年埋めて
い置いたところ「新月伐採」は問題無かった
のですが、それ以外の伐採の杭にはシロア
リが発生してぼろぼろの状態となっていまし
た。月の動きは29.5日サイクルで新月(月
が見えない時)~上弦の月~満月~下弦の
月~新月を繰り返していきます。新月伐採はこのうち下弦の月~新月までの時期に
伐採することを言い、この時期は木の中の「タンパク質」が少ないようでその為に「虫
が付きにくい」「カビにくい」「割れにくい」などの特性があるとのことでした。「新月伐採
」・・・とういうことだったのか?さてホントかどうか?現在静岡新聞の取材を受けて再
度実験を行っているとのことでした。実験結果は静岡新聞の記事になるようです。さて
、次は実際に新月伐採して建てられた家の見学もしてみたいものです。因みに新月
伐採の木材の値段はそれの時期に切られた木材の2割UPとのことです。また12月
に建築士会で安倍川・藁科水系の山林の見学に行く予定です。静岡市に住んでい
て本当の地元の木材で家づくりができるのか?

 ※ご興味のあるかたはまるみ建築工房まで下記のサイトからメールでご連絡ください。
  見学ツアーのご案内をいたします。

         まるみ建築工房サイト
by marumi_factory | 2006-11-20 14:59 | 静岡の木で家をつくる
天竜「新月伐採杉」与作ツアーに参加しました。~前編
 先日の土曜日に、天竜の新月伐採の杉の伐採見学にいってきました。新月伐採に
ついては以前から聞いていましたが本当のところ違いがあるのか?との疑いもあった
りしてこれは一度現地で観てみなくてはとの思いから、建築士会の仲間と参加をしま
した。
 浜松市天竜の船明ダム横の公園に9:30集合し、そこから7台の乗用車に分乗して
伐採現場へと向かいました。最初の30分は天竜川沿いの舗装路を走っていきました
が途中から林道へ入り、次第に道は舗装されていない悪路となっていきました。
a0075876_10565359.jpg道は伐採された木材を運ぶ大型トラックによっ
て深いわだちとなっていて普通の乗用車では
車のお腹をガリガリとなんどとなく擦りながら
30分以上進んでいきました。運転者はハラハ
ラ~同乗している私達は人ごとの様にはしゃ
いでいました。先導する林業グループの社長
の車はアウディで車高が高い。後から観たら
他の関係者の車もみんな車高が高い車で、
ここは普通車で来るところではないな~。携帯の電波は圏外になり廻りの風景は見
渡す限り山の尾根となってきたところで突然前の景色が開けました。
a0075876_11112288.jpgやっと伐採現場に到着です。山頂に近い部分
が整地してあり、ここに切り出した木材を集め
てトラックに積み込む場所とのことでした。a0075876_11204023.jpg
実際に伐採しているところはそこから徒歩で10分くらいのところでした。徒歩10分は
近い現場で1時間以上歩いて現場に入ることも有るそうです。伐採現場に到着し伐採
しているところを見学しようと思っていたところ、実際に木を切る体験もさせていただけ
るとのことになりました。チェーンソーは数年前建築士会で古城の杉の間伐をして以
来、久しぶりのチェーンソーの振動です。
a0075876_11281883.jpga0075876_11283426.jpg
受け口と呼ばれる切り倒す方向の切れ目はすでに入れてありました。この受け口の
角度で切り倒す方向を調整しているとのことでこの部分は素人では難しいところでし
ょう。受け口の反対側から水平にチェーンソーの歯を入れていきます。以前の間伐
の時は幹径が30cm程度でしたので1回でチェーンソーの歯がとどきましたが今回
はそうは行きません。左右から歯を入れていきました。その後からくさびを打ち込ん
でいくと「バリバリ」と音と共に木が傾いていきます。
a0075876_11425938.jpga0075876_11431310.jpg
先に張られたワイヤーをウインチで引っ張っていくとさらに音が大きくなり、「バリバリ
~」のあとに「ドスーン~」と倒れた時の音が廻りの山々に響き渡りました。「お~・・
・」誰となくみんなから歓声が上がりました。切られた杉は山側に向かって倒れてい
ます。このまま葉をつけて最低3ヶ月はここに置かれ水分を抜いていきます。これが
「葉枯らし」と呼ばれる作業です。
a0075876_1155162.jpga0075876_11553596.jpg
直径60cmはありそうな杉は10分もしないで切り倒されました。切り倒した木の小
口(切り口)にバーコードを張っていきます。バーコードにはGPSで測定した切った場
所・日時・倒した方向などの情報が入っていて市場に出るまでこのバーコードの情報
が解るとのことでした。
a0075876_120507.jpg切られた株の年輪を数えてみるとなんと100
・・・この周辺の杉はすべて樹齢100年とのこ
とでした。100年前道路も車も無い時代にこ
こに植えられた杉です。凄い~先人に感謝!!
建築に携わる者としてこの財産を有効に使わ
なくてはいけないな。っと改めて思いました。
a0075876_127487.jpg近くに倒された杉の小口に名前が書かれて
いました。昨日見学にきた施主が自ら書いた
とのことでした。葉枯らし~天然乾燥を経て
この杉が使えるのは約1年後。1年の余裕が
あれば自ら選び自ら切り倒した木材で家づく
りができるのです。数年後に家づくりをお考え
の方、今から計画を始めてみませんか?

 ■続きの含水率や新月伐採のお話は後半で・・・

    まるみ建築工房サイト
by marumi_factory | 2006-11-20 12:14 | 静岡の木で家をつくる




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